【開催報告】2023.8.16「鞆の浦・地域医療プログラム第2回定例会」

レポート

2023年8月16日、地域医療のリーダー人材を育成する「鞆の浦・地域医療プログラム2023」の第2回定例会が開催されました。

宮地紘樹さん(医療法人社団綾和会掛川東病院院長)、守本陽一さん(一般社団法人ケアと暮らしの編集社代表理事/豊岡保健所)の2名を講師に迎え、15名の受講者たちは、地域医療の実践について学びを深めました。この記事では、第2回定例会の様子を簡単にお伝えします。

イベント概要

鞆の浦・地域医療プログラム2023 第2回定例会
主催:鞆のくらしの診療所、福山市地域おこし協力隊、福山観光旅行株式会社

日程2023年8月16日(水)20:00 〜 21:30
開催場所オンライン+お宿と集いの場「鞆の浦・燧冶」
内容講義:「地域医療の実践」(静岡県掛川市、兵庫県豊岡市)
参加者<講師> ※敬称略、順不同
宮地紘樹さん(医療法人社団綾和会掛川東病院院長)
守本陽一さん(一般社団法人ケアと暮らしの編集社代表理事/豊岡保健所)

<受講生>
藤田日菜子(理学療法士)
飯塚純子(障害福祉事業所管理者・相談員)
不破花奈実(CS・看護師)
多治比 麻莉奈(看護師)
土井脩平(理学療法士)
光田栄子(医師)
槌田梨奈(作業療法士)
西原康平(看護師)
森田珠衣(介護職/作業療法士)
竹中萌(医師)
田辺裕雅(医師)
前田徳也(医師)
篠田和(医学生)
橘髙みなみ(医学生)
中尾光希(医学生)

<スタッフ>
平岩千尋(鞆のくらしの診療所 / 藤井病院)
河村由実子(福山市地域おこし協力隊)
漆原治樹(福山観光旅行株式会社 代表取締役)
佐々木将人(理学療法士 / ワークショップデザイナー)
居城柚那(鞆の浦・さくらホーム)
山本尊也(福山市財政課)

<協力>
羽田知世(鞆の浦・さくらホーム / 燧冶)
志田千帆(NPO法人マナビエル)

<ボランティアスタッフ>
箕島実佳

タイムスケジュール

◆ 8月16日
20:00 講師紹介
20:05 講義「静岡県掛川市での実践」
20:35 講義「兵庫県豊岡市での実践」
21:05 質疑応答/トークセッション
21:25 事務連絡
21:30 終了

講義「静岡県掛川市での実践」

講師:宮地紘樹さん(医療法人社団綾和会掛川東病院院長)

京都生まれ名古屋育ち。大学ではラグビー部と居酒屋でほとんどの時間を過ごし、休みにはバックパックで海外へ。 無事医者になり外科を10年経験した後に訪問診療医に。 現在は静岡県掛川市のリハビリ病院の院長として地域医療に従事している。通常の医療にとどまらず多職種連携・まちづくりの一環として、地元企業や行政と協働したクラフトビールづくりや美尻プロジェクトなど市民を巻き込んだ活動を行う。また今後高齢化を迎えるアジア諸国にも繰り出し、海外との医療共創にも楽しみながら関わりを持つ。

まずは、当日鞆の浦までお越しいただいた宮地紘樹先生に、掛川市のコミュニティホスピタル・東掛川病院の実践についてお話を伺いました。これまでに取り組んできた多くの事例や、ステークホルダーの巻き込み方、プロジェクトを進める上で難しかった点や失敗談など、大切なポイントや心に響くメッセージがたくさん伝えられました。

講義「兵庫県豊岡市での実践」

講師:守本陽一さん(一般社団法人ケアと暮らしの編集社代表理事/豊岡保健所)

1993年、神奈川県生まれ、兵庫県育ち。医師。自治医科大学在学時から医療者が屋台を引いて街中を練り歩くYATAI CAFEや地域診断といったケアとまちづくりに関する活動を兵庫県但馬地域で行う。2020年11月に、一般社団法人ケアと暮らしの編集社を設立。社会的処方の拠点として、商店街の空き店舗を改修し、シェア型図書館、本と暮らしのあるところだいかい文庫をオープンし、運営している。現在は、保健所で重層的支援体制整備事業、在宅医療介護連携、総合事業、認知症政策、社会的処方モデル事業等の市町村支援に従事。まちづくり功労者国土交通大臣表彰。グッドデザイン賞受賞。共著に「ケアとまちづくり、ときどきアート(中外医学社)」「社会的処方(学芸出版社)」など。厚生労働省「保険者とかかりつけ医等の協働による加入者の予防健康づくり事業審査会」構成員。

次に、一般社団法人ケアと暮らしの編集社代表理事の守本陽一先生に、兵庫県豊岡市での実践についてお話を伺いました。守本先生は、学生時代から地域に飛び出してさまざまな活動を実践しており、その活動の変遷について当時の想いも添えながら丁寧に語ってくださいました。多くの失敗や成功を積み上げながら語られる熱いメッセージは、受講生の心にとても響いたようです。

まとめ

今回の定例会では、静岡県掛川市と兵庫県豊岡市で活動する医師のお二人をお招きして、地域医療の実践について学びを深めました。

受講生からは、「地域のことを知るための行動が少ないことに気づいた」「宮地先生や守本先生のように積極的に行動する必要がある」「先生方の取り組みを参考にして、自分の地域でも実践したい」といった感想があり、新たな気づきを得て、背中を押してもらえる貴重な機会となったようです。

今後、受講生の皆さんは、このプログラムで学んだことを活かしながら自身が貢献したい地域の課題に向き合い、具体的なアクションを表現できるように12月の最終成果発表会まで準備をすすめていきます。

第3回定例会(9月2日~3日)のテーマは、「医療者が提案する住まいづくり」と「ケアのデザイン」です。福山市地域おこし協力隊では、今後も本プログラムの様子を当サイトやSNS等で発信していきますので、ぜひご覧いただけると嬉しいです。

関連サイト/SNS
福山市地域おこし協力隊Instagram
鞆の浦・地域医療プログラムInstagram

【取材・文=河村由実子】

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