【募集】鞆の浦で学ぶ「地域医療プログラム」募集開始!5/31締切

お知らせ

この度、福山市地域おこし協力隊と鞆のくらしの診療所(任意団体、代表:平岩千尋医師)は、地域医療をより良くしたいと考えている方を支援するために、広島県福山市にある人口3,000人の町・鞆の浦(とものうら)を舞台に「地域医療プログラム」を開催します!

鞆の浦・地域医療プログラムは、病院や学校だけでは得られない地域医療におけるアプローチ方法の選択肢を広げることを目的とした6ヶ月間の人材育成プログラムです。自身が活動する地域での悩みや課題を解決することのできる、地域医療のリーダー人材を育成します。

本記事では、2023年7月よりスタートする本プログラムの概要と申込み方法を紹介します。

※ 2023年5月31日をもちまして、鞆の浦・地域医療プログラム 2023は応募を締め切りとさせていただきました。皆さま、誠にありがとうございました。

地域医療プログラム概要

プログラム期間:2023年7月〜12月
目的:病院や学校だけでは得られない地域医療におけるアプローチ方法の選択肢を広げる
目指す姿:自身が貢献したい地域の課題に向き合い、今後のアクションを具体的に表現できる
形式:オンライン+対面
プログラム内容:下記
運営:鞆のくらしの診療所、福山市地域おこし協力隊、福山観光旅行株式会社

プログラム詳細

鞆の浦について

撮影:Takaya Yamamoto

スタジオジブリ『崖の上のポニョ』の舞台になったと言われている広島県福山市の瀬戸内海沿岸部に位置する鞆の浦。ここでは、20年ほど前から「地域共生のまちづくり」が行われています。地域の介護福祉施設を中心とした、年齢や性別、障害の有無などにかかわらず人と人がつながり支え合うまちづくりは、全国から共感を呼び、多いときには年間300名もの方が学びに訪れました。

今回は、そんな福祉のまち・鞆の浦を舞台に、全ての地域住民が「地域とのつながり」を保ちながら最期まで自分のまち(地域)で豊かに暮らしていくための考え方やアプローチ方法を学びます。

募集要項

募集期間:2023年5月1日(月)〜 5月31日(水)
対象:
・地域医療に興味のある医療介護福祉従事者、医療学生
・定例会にコミットできる方
参加費:6万円(税込)
旅費交通費:全7回のうち、2回対面・2回ハイブリッドで行います。その際の、東京、大阪、広島からの交通費の最大半額を補助をします。他地域の場合は別途ご相談ください。予算の都合上、補助額は前後する可能性がございます。ご了承ください。
募集人数:10名程度
学生対象特別枠:
・医療学生は選考で3名まで無料参加可(旅費交通費、食費は自己負担)
選考方法:一次選考(書類)→ 二次選考(面接)

現地開催時の研修会場「鞆の浦・燧冶」
小学生を対象とした地域診断の授業の様子
フィールドワークを通して地域診断や町との関わり方について学びます

講師紹介

7月の講師|地域との関わり方・コミュニティデザイン

◆羽田冨美江(鞆の浦・さくらホーム|有限会社親和 代表取締役)

1956年兵庫県相生市生まれ。理学療法士、介護支援専門員、認知症介護指導者。2004年4月鞆の浦・さくらホームを開所し、福山市鞆町で地域共生のまちづくりを実践している。グループホーム、地域密着型デイサービス、小規模多機能型居宅介護、居宅介護支援事業、放課後等デイサービス、ゲストハウスを運営。著書に『超高齢社会の介護はおもしろい!』(ブリコラージュ、2019年)など。

◆内海慎一(LifeWork/コミュニティデザイナー)

1983年愛知県生まれ。大学時代に坂茂氏のもとで建築を学んだ後、広告代理店を経て、地域の人たちと一緒に有形・無形の未来をデザインしていく「コミュニティデザイン」の分野に飛び込む。まちづくりのワークショップ、住民参加型の建築づくりなどに関するプロジェクトが多い。近年では、介護・福祉施設のプロジェクトに様々な形で参画。主な仕事に、土岐くらしのラボ(岐阜県土岐市)、SOUPタウンプロジェクト(愛知県豊田市)、鞆の浦・お宿と集いの場 燧冶(広島県福山市)、尾道のおばあちゃんとわたくしホテル(広島県尾道市)など。

◆佐々木将人(理学療法士、コミュニティマネージャー、ワークショップデザイナー)

1990年大阪府枚方市生まれ。訪問看護ステーション・療養型病院を経て、訪問診療所で診療同行セラピストとして勤務。理学療法士として働きながら組織内の関係性構築を目的としたワークショップを担当する。また、日本最大級介護のコミュニティ「KAIGO LEADERS」でコミュニティマネージャーを務める。ワークショップや対話などの手段を用い、人と人との有機的な関わり・つながりの創出と場の活性化を目指す。

8月の講師|地域医療の実践例

◆宮地紘樹(医療法人社団綾和会 掛川東病院 院長)

京都生まれ名古屋育ち。大学ではラグビー部と居酒屋でほとんどの時間を過ごし、休みにはバックパックで海外へ。 無事医者になり外科を10年経験した後に訪問診療医に。 現在は静岡県掛川市のリハビリ病院の院長として地域医療に従事している。通常の医療にとどまらず多職種連携・まちづくりの一環として、地元企業や行政と協働したクラフトビールづくりや美尻プロジェクトなど市民を巻き込んだ活動を行う。また今後高齢化を迎えるアジア諸国にも繰り出し、海外との医療共創にも楽しみながら関わりを持つ。

◆守本陽一(一般社団法人ケアと暮らしの編集社代表理事/豊岡保健所)

1993年、神奈川県生まれ、兵庫県育ち。医師。自治医科大学在学時から医療者が屋台を引いて街中を練り歩くYATAI CAFEや地域診断といったケアとまちづくりに関する活動を兵庫県但馬地域で行う。2020年11月に、一般社団法人ケアと暮らしの編集社を設立。社会的処方の拠点として、商店街の空き店舗を改修し、シェア型図書館、本と暮らしのあるところだいかい文庫をオープンし、運営している。現在は、保健所で重層的支援体制整備事業、在宅医療介護連携、総合事業、認知症政策、社会的処方モデル事業等の市町村支援に従事。まちづくり功労者国土交通大臣表彰。グッドデザイン賞受賞。共著に「ケアとまちづくり、ときどきアート(中外医学社)」「社会的処方(学芸出版社)」など。厚生労働省「保険者とかかりつけ医等の協働による加入者の予防健康づくり事業審査会」構成員。

9月の講師|医療者が提案する住まいづくり・ケアのデザイン

◆満元貴治(株式会社HAPROT 代表取締役)

2021年病院から独立し、2022年に創業。11年間、作業療法士としてリハビリ病院・総合病院に勤務した経験・知識を基に、医療視点で安心・安全な間取り設計の基準である「安全持続性能」を提唱。【大切な人を守る】を理念に掲げ、住宅内の事故を予防する住宅、身体状況・家族構成・ライフスタイルが変化しても住み続けられる住宅を提案している。主な事業は、住宅会社の顧問、講師、SNSの運営。「安全持続性能の会」は17道県22社、YouTubeチャンネル登録社数7600人、SNS総フォロワー1.5万人。

◆簾藤麻木(一級建築士事務所nenlin 代表)

神奈川県逗子市出身。一級建築士、福祉用具専門相談員。家族の介護経験から、空間や道具の違いで生きる意欲が変わることを痛感し建築を志す。大学院卒業後、建築設計事務所を経て2018年に起業。医療福祉施設の設計・アドバイス、製品企画を手掛けるほか、全国からケアの日用品を集めたケアのデザインストアを運営。「ケアに多用な選択肢を」をミッションに、医療福祉現場の声を建築・ものづくりに結ぶ活動に取り組んでいる。

◆川原奨二(株式会社ゆず 代表取締役)

1977年広島県尾道市向島出身。介護福祉士の養成校を卒業後、介護現場での経験を積み2014年に起業。現在は、認知症ケアに特化した高齢者介護サービスを中心に9事業所を運営。施設づくりで大切にしていることは「自分が居たい場所をデザインすること」。「いつまでも、どこまでも、フリースタイル」をモットーにすべてのひとが人生の最期の瞬間まで、「自分らしく」いられる社会環境づくりを目指している。

10月の講師|ヘルスケアビジネス・官民連携

◆青木武士(株式会社キャピタルメディカ・ベンチャーズ 代表取締役

造船会社でバイオマス発電事業等に携わった後、ソフトウェア開発会社を経て、(株)エス・エム・エスにて事業開発に携わり、M&Aやインキュベーションプログラムの運営を行う。また、訪問看護ステーションの設立・運営など医療・介護現場のオペレーション経験も有する。ヘルスケア領域に注力したVCファンドを運営する株式会社キャピタルメディカ・ベンチャーズを立ち上げ、現在はその代表としてインパクト投資を実践している。

◆大塚祐太(福山市役所 企画政策課

広島県福山市出身。岡山大学経済学部を卒業後、2011年に福山市役所に入庁。農林水産業分野を経て、2019年度から企画政策課に配属。地域課題の解決や地域活性化に向けて,地域内外の多様な主体の関係構築などに取り組む。

11月の講師|子ども主体の地域診断

◆平岩千尋(藤井病院 医師 | 鞆のくらしの診療所 代表)

家庭医療専門医・指導医、認定内科医、日本医師会認定産業医。広島県福山市鞆町にある藤井病院にて外来診療、入院診療、在宅診療に従事する傍ら、地域の学校である鞆の浦学園の学校医としても活動している。自分自身が楽しみながら地域に関わることを大切にしている。

◆志田千帆(NPO法人マナビエル 代表理事

ワークショップデザイナー、社会教育士、キャリアコンサルタント、横浜市学校地域コーディネーター。生まれも育ちも横浜市。大学で建築学を学んだのち、株式会社INAX(現在の㈱LIXIL)で提案・相談業務に15年従事、延べ5,000件の施主様や業者様と直接接する。暮らし方や価値観の多様性を知り、その相手に必要な情報を選びわかりやすく伝えるスキルを身につける。その後フリーになり、収納計画相談や講師などの活動を通して、ますます「伝える力」の大切さを感じ説明力の手法を学ぶ。2018年にNPO法人マナビエルを設立、自分らしい言葉の表現のサポートを開始。現在は「自分を言葉で伝える力」、さらにキャリア形成において豊かな言語化を通した自己実現を支援する。

運営メンバー紹介

  • 平岩千尋(鞆のくらしの診療所 / 藤井病院)
  • 河村由実子(福山市地域おこし協力隊)
  • 漆原治樹(福山観光旅行 代表取締役)
  • 佐々木 将人(理学療法士 / ワークショップデザイナー)
  • 居城柚那(鞆の浦・さくらホーム)
  • 山本尊也(福山市財政課)
  • 協力:羽田知世(鞆の浦・さくらホーム / 燧冶)、志田千帆(NPO法人マナビエル)

現地開催時の宿泊施設紹介

現地開催時は、以下の古民家ゲストハウスに宿泊します。

燧冶 ひうちや〜 鞆の浦 お宿と集いの場

鞆の浦・さくらホーム(介護福祉事業所)が運営するバリアフリーのお宿と集いの場です。地元に根づいたハード面もソフト面もバリアフリーなお宿は、築94年の古民家を改修して造られた温かい雰囲気のある空間が特徴です。全3室(ユニバーサルルーム、和洋室、和室)と1階には共有スペース(集いの場、キッチン)があります。公式HPはこちら

現地開催時の宿泊先「燧冶(ひうちや)」
研修は1階の集いの場でおこないます
2階の客間。海が見える素敵な空間です
夜は懇親会を予定しています。美味しい料理とお酒を用意しますので、たくさん語らいましょう…!


「地域医療をより良くしたい!」と熱い想いを持った皆様の挑戦、
ご応募をお待ちしております!


コメント

タイトルとURLをコピーしました