広島県福山市・鞆の浦(とものうら)。人口約3,000人のこの小さな港町を舞台に、地域ケアに関わる一歩を踏み出したい人を応援する実践型プログラムが、2025年もはじまります。
今年度からは、これまでの「学びと交流」にとどまらず、しまなみエリアの課題や、地域資源を活かした「実践」に一歩踏み出す内容へと進化しました。これまで「鞆の浦・地域医療プログラム」として親しまれてきた本プログラムは、仮説検証型の地域プロジェクトを主軸にした「しまなみ地域ケア実験室」として生まれ変わります。
本ページでは、2025年8月よりスタートする本プログラムの概要や、参加方法をご案内します。あなたの「やってみたい!」が、ここから動き出すかもしれません。

しまなみ地域ケア実験室 概要
◆プログラム期間:2025年8月〜12月
◆目的:しまなみエリアにおいて、医療・介護・福祉の領域で主体性をもって挑戦しつづける人材を育成する
◆目標:自分も楽しみながら、周囲から共感を得られる課題解決につながるアクションを生み出し続けることができる
◆形式:オリエンテーション(オンライン形式)、定例会(合宿形式)
◆内容:ワークショップ、フィールドワーク、実践者との交流
◆企画・運営:鞆のくらしの診療所、福山市地域おこし協力隊、鞆の浦・さくらホーム
◆主催:株式会社キャピタルメディカ・ベンチャーズ
スケジュール
- オリエンテーション (8/18)
- 第1回 (8/23-24)|見通しを立てる+実践者との交流
- 第2回 (9/13-14)|見通しの発表+行動計画を立てる+実践者との交流
- 第3回 (10/18-19)|行動結果の発表+行動計画を立てる+実践者との交流
- 第4回 (11/22-23)|行動結果の発表+行動計画を立てる+実践者との交流
- 第5回 (12/13)|最終発表会

鞆の浦について

広島県福山市の瀬戸内海沿岸部に位置する鞆の浦では、20年ほど前から「地域共生のまちづくり」が行われています。地域の介護福祉施設を中心とした、年齢や性別、障害の有無などにかかわらず人と人がつながり支え合うまちづくりは、全国から共感を呼び、多いときには年間300名もの方が学びに訪れました。
そんな福祉のまち・鞆の浦を舞台に、自分のまち(地域)で豊かに暮らしていくための考え方やアプローチ方法を学びます。
募集要項
募集期間:2025年5月27日(火)〜 6月30日(月)
対象:
しまなみエリアにお住まいで、医療・介護・福祉などヘルスケアに関心がある社会人や学生
・地域のケアに課題を感じ、「なにかやってみたい!」と考えている方
・地域資源を活かしたプロジェクトを生み出したい方
募集人数:8名程度(一般6名、学生2名)
参加費:
・一般)8万円(税込)
・学生)2万円(税込)
※旅費交通費・飲食費は別途かかります
応募方法:こちらのフォームから申込み
選考方法:
①一次選考(書類:応募フォームに記載いただいた内容を基に選考いたします)
②二次選考(面接 7/7〜7/21)
※結果通知は、一次選考が7月上旬、二次選考は7月下旬を予定しております



ゲスト紹介
各定例会には、地域や現場で実践を重ねてこられたゲストの方をお招きします。事業立ち上げの背景や、理想とのギャップに悩んだ経験、工夫を重ねてきたプロセス、心躍った瞬間など、これまでの歩みを語っていただきます。トーク後には、質疑応答や交流の時間も設けています。現場のリアルなストーリーにふれ、視野を広げる時間になるはずです。
8月のゲスト
◆羽田 冨美江(鞆の浦・さくらホーム|有限会社親和 代表取締役)

1956年兵庫県相生市生まれ。理学療法士、介護支援専門員、認知症介護指導者。2004年4月鞆の浦・さくらホームを開所し、福山市鞆町で地域共生のまちづくりを実践している。グループホーム、地域密着型デイサービス、小規模多機能型居宅介護、居宅介護支援事業、放課後等デイサービス、ゲストハウスを運営。著書に『超高齢社会の介護はおもしろい!』(ブリコラージュ、2019年)など。
9月のゲスト
◆羽田 知世(鞆の浦・さくらホーム|有限会社親和 代表取締役)

広島県福山市鞆町出身。2007年に広島大学医学部保健学科作業療法学専攻を卒業後、岡山県の病院で作業療法士として勤務。福祉について学ぶため2011年にデンマークへ留学。2012年に母親が創設した介護施設「鞆の浦・さくらホーム(運営:有限会社親和)」 に入社し、小規模多機能居宅介護や認知症デイサービスなどで勤務。2019年に築90年の古民家を改修したお宿「鞆の浦・燧冶(ひうちや)」をオープン、管理人に就任。2024年4月から有限会社親和の代表取締役を務める。
◆橋本 康太(株式会社暮らり 代表取締役)

1992年生まれ、広島県三原市在住。理学療法士免許取得後、病院1年、介護施設(デイサービスや特養)などを6年ほど経験し、2022年に暮らしの課題を可能性に変えていく「暮らしのリノベーション」を理念に暮らりを開業。現在はデイサービス、訪問介護、コミュニティスペースの運営をしている。暮らしが難しくなるまえに必要な情報をどのように届けていくべきかどうか模索しながら実践中。
10月のゲスト
◆江竜 陽子(TAU GRAPHIC代表/グラフィックデザイナー)

広島県福山市出身。2008年大阪にてデザイン事務所TAU GRAPHIC(タウグラフィック)設立。2015年鞆町に転居、出産。デザインの仕事ではロゴやパンフレットなどを制作。また、故郷をモチーフにしたオリジナルの当地雑貨を制作し、夫が店主の雑貨店などで販売している。
2021年より運営メンバーとして古民家「旧中村薬局」の活用に取り組む。その他「とも・こども商店街」「鞆の浦おばけ屋敷」「とも・海辺サロン」など、地域の方々や学校と一緒に企画・運営。鞆ならではの暮らしを楽しんでいる。
◆土井 脩平(合同会社28 代表社員)

平成7年岡山県倉敷市出身、総社市在住。平成30年県立広島大学卒業後、理学療法士免許取得。卒業後は岡山県で急性期病院、療養型病棟、通所リハで勤務。その後、愛知県豊田市の介護事業所にて勤務。通所介護、シニア障害者向け旅行支援、地域の運動教室講師などを経験。
地元岡山にUターンして令和6年に合同会社28設立、岡山県総社市でデイサービスSoda開設。
「介護を起点に心が動くまちをつくる」を企業理念に「そうだ、一緒にやってみよう!」をコンセプトに地域に開いたデイサービスを運営。妻と2人暮らし。趣味は国内旅行。座右の銘は「やればできる」
11月のゲスト
◆長田 涼(コト暮らし 共同代表)

スポーツ大学を卒業後、大手アパレル企業→スポーツイベント会社→IT企業→コミュニティフリーランスを経て、2023年に夫婦で「コト暮らし」を設立し共同代表に就任。コミュニティの専門家として、数多くのコミュニティを支援している。また、2022年に東京から鞆の浦へ家族で移住し、古民家カフェ&私設図書館「鞆の浦ありそろう」の運営を開始。ローカルとオンライン双方の観点から、コミュニティを実践探究している”コミュニティで生きる人“。現在は鞆の浦で「暮らし観光」の事業を展開している。
◆光田 栄子(かとう内科並木通り診療所 副院長)

岡山県出身。家庭医療専門医・指導医/在宅医療専門医・指導医/緩和医療認定医、岡山大学医学部医学科臨床准教授。介護士として5年間、グループホームや特別養護老人ホームで勤務した後、看取りをうまくできないもどかしさを感じ、一念発起して2007年岡山大学医学部へ入学。2013年より諏訪中央病院にて初期研修・家庭医療専攻医となり、緩和ケア科スタッフを経て、2019年4月よりかとう内科並木通り診療所に勤務。座右の銘は「終わりよければ全てよし」。医療と地域住民がどう支えあいケアしあえるか、仲間と地域で模索中。
アドバイザー紹介
各分野の第一線で活躍する豪華なアドバイザー陣が、みなさまの挑戦をサポートしてくださいます。プログラム期間中は、定例会に加えて、オンラインでも個別にご相談いただける機会を用意しています。一人ひとりの歩みに寄り添った伴走支援を行います。
<ビジネス>
・青木武士(株式会社キャピタルメディカ・ベンチャーズ 代表取締役)
・後町陽子(株式会社キャピタルメディカ・ベンチャーズ ディレクター)
<地域医療の実践者>
・宮地紘樹(医療法人社団綾和会 掛川東病院 院長 / 医師)
・糟谷明範(株式会社シンクハピネス代表取締役 / 理学療法士)
<コミュニティデザイン>
・内海慎一(LifeWork /コミュニティデザイナー)
<官民連携>
・山本尊也(タテヨコデザイン 官民連携コーディネーター)
<ケアとデザイン>
・杉本聡恵(エンプラス株式会社代表/感情環境デザイナー)
・河東梨香(tona LLC.代表/医療福祉ビジュアルディレクター)
・簾藤麻木(一級建築士事務所nenlin 代表)
<研究・教育>
・牧田幸文(福山市立大学都市経営学部 教授)
・小林直哉(福山市立鞆の浦学園 教員)
<防災>
・中村直哉(尾道市消防局)
▼ アドバイサーのプロフィールは下記よりご覧いただけます
運営メンバー紹介
・平岩千尋(鞆のくらしの診療所 / 福山南病院 / 医師 )
・河村由実子(福山市地域おこし協力隊 / キャピタルメディカ・ベンチャーズ コミュニケーター / 理学療法士)
・居城柚那(鞆の浦・さくらホーム)
・佐々木将人(株式会社Blanket / 医療法人社団おうちの診療所 / 理学療法士)

研修・宿泊施設紹介
定例会は、古民家ゲストハウス「鞆の浦・燧冶(ひうちや)」で開催します。
◆ 燧冶 ひうちや〜 鞆の浦 お宿と集いの場
鞆の浦・さくらホーム(介護福祉事業所)が運営するバリアフリーのお宿と集いの場です。地元に根づいたハード面もソフト面もバリアフリーなお宿は、築94年の古民家を改修して造られた温かい雰囲気のある空間が特徴です。全3室(ユニバーサルルーム、和洋室、和室)と1階には共有スペース(集いの場、キッチン)があります。




所在地: 〒720-0202 広島県福山市鞆町後地797−3
電話番号: 084-982-6623
公式HP:https://hiuchiya.jp
プログラム説明会
下記の通り、オンライン募集説明会を開催します! 本プログラムに少しでも興味をもってくださったみなさまは、ぜひご参加ください。募集期間中に全3回開催いたします。
【説明会日時】
・6月4日(水)20:00〜20:30
・6月12日(木)20:00〜20:30
・6月25日(水)20:00〜20:30【開催方法】
Zoomにてオンライン開催【タイムテーブル】
プログラム説明(15分程度)
質疑応答(15分程度)
過去のプログラムの様子
こちらの記事にはプログラムの様子や参加者の声をまとめています






「地域をより良くしたい!」と熱い想いをもったみなさまの挑戦、
ご応募をお待ちしております!

▼お問い合わせ
しまなみ地域ケア実験室運営事務局
担当:河村
mail:tomoprogram23@gmail.com
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