【Report】デニムアートプロジェクト

レポート

生産量日本一のデニム産地・広島県福山市を「アート」のチカラで盛り上げるため立ち上がった「デニムアートプロジェクト」。

2023年3月24日〜26日の3日間、全国88名の応募者から選ばれた5名のアーティストにお越しいただきイベントを開催しました。アーティストの皆さんには、事前にお送りしたデニム製のキャンバス上で「緒」をテーマにアートを表現していただきました。

本記事では、5名のアーティストと作品、イベント投じるのワークショップの様子をご紹介します。

開催概要

■ 開催日時:
2023年3月24日(金) 〜26日(日)

スケジュール:
3/24 デニム事業者訪問
3/25 デニムアート展示会/ワークショップ@旧中村薬局(福山市鞆町)
3/26 デニムアート展示会/ワークショップ@itiSETOUCHI(福山市西町)

※初日訪問先:篠原テキスタイル四川

■ アーティスト:
・鈴木詩織さん(現代美術家 画家)
・PAMPER PARTYさん(線描 水彩画家)
・松岡裕喜さん(アーティスト)
・松岡龍一さん(現代アーティスト)
・蘭鳳さん(書道家)

■ 協力:
・デニムのイトグチ
・株式会社IDEABLE WORKS
・大和出版印刷株式会社
・クルツジャパン株式会社
・福山市立大学

アーティスト/作品紹介

現代美術家 画家:鈴木詩織さん

作品:「思考の森の散歩者の為に
『思考の森』は物事を考えて答えを見つけたい時に、脳内にある“森”に迷い込み、そこを孤独に散歩してあらゆる考えを巡らせるというイメージを表現した作品です。作品の詳細や購入はこちらを御覧ください。

線描 水彩画家:PAMPER PARTYさん

作品:「◯△□
始まりを意味する「緒」のテーマに沿って、心の内から始まる動きが外部に現れること、内面と外面が同じ宇宙から生まれていることを、 「菊」と色、曼荼羅 で端的に表現しました。作品の詳細や購入はこちらを御覧ください。

アーティスト:松岡裕喜さん

作品:「やまごんと龍頭の滝
福山市の”まだ見つかってない魅力”を発信し、その魅力が多くの人に伝わる「きっかけ」や「はじまり」になればとう想いで制作しました。本作品ではタイトル通り、「やまごん」と「龍頭の滝」を描いています。作品の詳細や購入はこちらを御覧ください。

現代アーティスト:松岡龍一さん

作品:「幕が上がる、その生き方を
「福山城」の瓦、家業である「西陣織」の引箔、福山デニムを使い、自分が表現する新しい舞台の幕開けを抽象的に創り込みました。瓦で四方を固め、デニムキャンバスにペイントを施し、切り取ったデニムと西陣織引箔で「線(繋がり)」を表現しました。歴史、文化を持った素材を掛け合わる「多様性」をアーティスト独自の感性で形にする。自分のパーソナル(家業)から、「広がる世界」への可能性を信じて欲しい。「いいんだよ」から「進もう」へ。駆けていく「想い」を表現しました。作品の詳細や購入はこちらを御覧ください。

書道家:蘭鳳さん

作品:「緒〜いとぐち〜
様々な時代を経て少しずつ変化してきた漢字。元々は神との交信の神聖な文字として生まれました。のち、人と人との情報伝達として一般化されたものが日本人によって仮名に変形され、現在私たちが活用しています。「緒〜いとぐち〜」ものごとのはじまり、美しい自然や人々の営みの姿、漢字の語源が表す独自の文化や精神性、その豊かな世界をデニムキャンバスで融合させました。作品の詳細や購入はこちらを御覧ください。

ワークショップ

2日間の作品展示会と合わせて、同会場ではデニムアートのワークショップが開催されました。子どもから大人まで、アーティストもそうじゃない人も、みんながごちゃまぜになりながら巨大なデニム生地に絵を描きました。

まとめ

アートの魅力は主観的でありながらも、人々に共通する「感性」に訴えるものだと改めて感じた2日間でした。作品の美しさはもちろん、そこに込められたメッセージや感情が人々の心を動かし続けるのだと思います。

デニムキャンバスへの表現という難しいお題にも関わらず、想像を超える表現をみせてくださった5名のアーティストの皆さんには感謝の想いでいっぱいです。本当にありがとうございました。

生産量日本一のデニム産地・広島県福山市は、これからもアートのチカラで福山を盛り上げていきます。今後の活動もぜひあたたかく見守っていただけると嬉しいです。

Instagram紹介
<企業・団体>
デニムアートプロジェクト
株式会社IDEABLE WORKS
デニムのイトグチ

<アーティスト>
鈴木詩織さん(現代美術家 画家)
PAMPER PARTYさん(線描 水彩画家)
松岡裕喜さん(アーティスト)
松岡龍一さん(現代アーティスト)
蘭鳳さん(書道家)


取材・執筆=河村由実子(福山市地域おこし協力隊)

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